今年は利益が出そうだから、税金をできるだけ抑えたい。
こういった場合は、早い時期に償却資産を費用化できる定率法を選択します。
パソコンを例に取ると、パソコンの耐用年数は4年ですが、定額法の償却率は0.250に対して、定率法は0.625です。年初に1,000,000円のパソコンを買ったとすると、買った年の減価償却費の額は定額法だと250,000円ですが、定率法だと625,000円です。
税理士の仕事をしていると、たまに手書きの確定申告書を見ることがあります。
税理士が手書きで申告書を作成するということは今はありませんので、手書きの申告書は納税者ご自身が作成したもと思います。
中をよく見ていると、この減価償却費の計算のところが結構間違えてます。
定額法だと、耐用年数と償却率が分かれば、あとは1円まで償却すれば終わりです。
ところが、定率法は、◇調整前償却額、◇償却保証額、◇改定取得価額、◇改定償却率を求めなければならず、これをコンピュータのソフトなしに計算するのは至難です。
自信があれば別ですが、手間を考えれば定額法がおすすめです。
余談ですが、定額法を選定した場合償却費の額が、償却期間中ずっと変わらないので、減価償却費の計算(国税庁HP👈クリック)の未償却残高の欄を記載しない人がいます。
この欄の記載がないため、償却をとっくに終えているのに減価償却をし続けている申告書がたまにあります。
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